経営不振で売却されたジャガー

経営不振で売却されたジャガー

ジャガーといえばイギリスの名車を作る自動車メーカーでした。

 

1922年に他社が開発した車のボディを乗せ換えた乗用車を販売したことがこの自動車メーカーの起源となるのですが、この自動車メーカーほど国籍がコロコロ変わってしまった企業はありません。

 

これはジャガーだけでなく、ランドローバーも含まれるのですが、ジャガーがイギリスの伝統的な高級乗用車を生み出す自動車メーカーであったのは1988年ごろまでで、それ以降は経営難から海外資本のアメリカの自動車メーカーであるフォードの子会社となってしまったのです。

 

それによって、見た目やイメージは今までのイギリスの高級乗用車というものと全く変わりはないのですが、企業の国籍だけはイギリスからアメリカへと変わりました。

 

しかし、これだけではとどまりません。

 

今度はフォードが経営不振となり、ジャガーとランドローバーをインドの自動車メーカーであるタタモータースへと売却してしまったのです。

 

現在、経済成長が著しく世界で二番目に大きなマーケットを持つインドにとって、これは願ってもないことでした。

 

これによってジャガーやランドローバーはインドの国籍を持つことになりました。

 

過去にインドはイギリスの植民地だったわけで、インドを支配下に置いていたのですが、現在ではジャガーとランドローバーという自動車によって逆にインドに助けられることになったのですから歴史とは面白いものです。

 

ただ、インド車になったからといっていきなりインドらしい車になってしまうわけではなく、ジャガーとしてはイギリスに本拠地を置き、イギリス人の手によって開発・生産が行われているので、特にインドを意識する必要はないでしょう。